家族の事と要の事がぐるぐると頭の中を回って…
再び諒子が深いため息を落とした時…
突然、後ろから声をかけられた。
「ねぇ、1人?」
振り返ると2人組の男が立っていて…
諒子がすぐに顔を逸らして歩き出す。
いかにも軽そうな茶髪頭した男が
諒子の後ろを追う。
「ねぇってば~」
「……」
最悪だ…
こんな時にナンパ…
苛立ちを超えて悲しくすらなってきて、また涙が浮かび始める。
大体…
茶髪とかって…
男だったら…
要くんみたいに黒髪で…
物静かで…
すっかり自分のタイプが要になっている事に
諒子がギュッと手を握り締める。
要くんは…
あたしが嫌い…?
ずっと不安に思ってた事が心を支配して…
涙が頬を伝った時、後ろから腕をつかまれた。
要と同じ行動に…
一瞬だけ高鳴った心臓を悔しく思いながら諒子が男たちを睨みつけた。
「あれ?
泣いてんの?
かーわいいっ(笑)」
怒るの気もうせるほどバカっぽい男に…
諒子が唇を噛み締めた瞬間―――…
諒子と男の間に誰かが割り込んだ。
諒子を背中に隠すように立つ男に…
諒子の胸が締め付けられる。
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