私達二人ともが補強をやる時には、ちょっとサボったりもしていた。 並んでいる二つのベンチに、それぞれ頭を突き合わせるように寝転がって、空を見上げる。 『今日の空キレイだね〜』 「そうだな〜」 そんな何気ないやりとりで、穏やかな空気が流れるその空間が好き。 のんびりした空気が、自分にすごく合ってたんだ。 祐ちゃんと見上げた空は、 真っ青で大きくて 雲がまるで ソフトクリームみたいな、 キレイな空、だったね。 忘れてない。 …忘れないよ。