「保健室に誰か、担げるヤツはいないか?男子」 ……行くしかねえだろ。たった一人の悪友ってヤツだし? 「俺、行きます」 おぶるわけにも体勢がうまくいかず俗に言うお姫さま抱っこ(恥ずかしいなコレ)をする。 ふわりと案外簡単に持ち上がったあおい。何コイツ。重かったらからかおうと思っていたのに。 「梶間、よろしくな」 「うぃっス」 そう言って教室を出ると後ろからざわつきだす声。あ、もしかしなくても面倒くせえ。 俺はフッと息を吐いてまた歩き出した。