「ちょい待ち。あたしを置いていく気か」 ファンタのキャップを締めて、立ち上がるあおいに「お前は終わったんだろ」と悔しまぎれに言ってみる。 「梶がいないとあたし降りれないんだからね」 「……そうだったな」 ガシャンと音をたてて、腕を差し出してやれば満足そうな笑み。 「ついでに手伝っちゃる」 「そりゃどーも」 いやいや。数学滅びろ!とか言いながら悲惨なテストに毎回顔をうずめてるあおいに言われても。 「む、信用してないな?」 ほらまた、頬をふくらませる。