♬~

玄関でチャイムが鳴った。


「香ちゃんだ。」


あぁもうまた誤解されちゃう。



「はいはい~。」




-------案の定香ちゃんは目を丸くして驚いて、




「あらあら、まあまあ、いい男が二人。


 ああ、あなたが岬に殴られた子ネ?長谷川空也くん?」


「成田助教授、時々お邪魔してます。」


「いいわね~若いって。あ、でも避妊だけはしてね~


 私、預かってる責任があるから。」


「はい、それはもう!」


「ちょっと~そういう関係じゃないんだから~」


さっきから、事態がつかめずに


押し黙っていた響君がようやく口を開いた。


「あ、あの、みさっち?兄貴とはそういう関係なの?」


「ちがーう!!!」