「待て杏子。これを忘れるな」 師匠が咥えていたのは、巻物とこの間作った札。 「あ、ありがとう師匠!」 「鈍くさい奴め。・・・乗れ、いくぞ」 部屋の窓から師匠は飛び立った。 ************** 「神崎君!!」 「椎名さん」 私たちが待ち合わせたのは、森の東あたり。蓮池がすぐ近くにあるらしい。