と、まぁこんな感じで今に至る。


敷島はまるで自分の家のように寝ていた。


「おい、起きろよ。」


「うーん……」


ゴロゴロ寝返りをうつ敷島。


「起きろって!」


「うー…………いやっス!」


「いやっスじゃねぇよ!!」


こいつ…布団いらずとか言ったくせに。


灰音のやつ…とんでもないもん押し付けやがった。


さて、こいつ…どうしたものか。








とりあえず、いまの状況を整理しよう。


まず、こいつの言ってた赤月姫。


女の姿になり、主を斬るという刀…


それが敷島のもとから消えてしまった…






その刀がバケバケであることはまず間違いないだろう。


おそらく、何らかのきっかけで刀が女の姿にバケて、敷島のもとから消えた。