俺は洋子の家の前まで来ていた。 この時間ならきっと洋子は自分の部屋だろう。 本当は、洋子と一緒に高校を卒業し、大学に行くことも夢見ていた。 そんな未来もいいんじゃないかと思っていた。 でも、俺は洋子の本当の幸せは何なのかを考えてこの選択をした。 かつて昭仁さんがしたのと同じ選択。 結局、洋子が幸せになるにはこれしかないのだ。 洋子をバケバケから遠ざけ、俺が影から守る。 後悔はしていない。 元に戻っただけだから。 昭仁さんが亡くなる前に、俺と洋子の関係は戻ったのだ。