ドアを開ける。 鍵は掛かっていなかった。 俺たちは部屋の中へ入った。 部屋には誰もいない。 「シイ、これ…」 ベッドの上に蓋のあいた黒い箱が置いてあった。 「バケバコ…」 灰音が箱を手に取る。 「これ…今までのバケバコと少し違う。たぶん、完成形だ。」 「これが…」 灰音の言う通り、このバケバコは今まで壊して来たものとどこか異なっていた。 「どうする?」 灰音が俺に尋ねる。 「もちろん、中に入る。」 灰音が頷く。 そして俺たちは箱の中に飛び込んだ。 全てを終わらせるために。