「ちなみに、この机はヨーロッパのアウティーが作った一千万円の品物だ」



静かな声でツンツン頭の光輝先輩に言われて、私は思わず両手をパッと離した。



一千万円の机……!?



アウティーなんて名前は聞いたことがないけれど、叩いてしまった事をひどく後悔する。



なんてったって、私の家は今貧乏なのだから。