今まで花よ蝶よと育てられ、何不自由なく暮らしてきた私のストーリーは、ここで幕を閉じた。



かわりに訪れたのは――。



「よぉ~可愛い娘がいるじゃねぇかよ」



黒いスーツに紫色のネクタイをつけた、ヤクザ。



リビングにデンッと居座るそいつと目が合った瞬間、ゾクリッと背筋が凍る。