恋愛野獣会

ダンスパーティなんてどっちでもいいと思ってた。



去年だってそんなに楽しめなかったし、人が多いしカップルを見るとイラつくし。



でも、今年はちょっと違う。




私はタケル君の手を握ってソファから立ち上がり、体育館の前方へと向かっていった。



タケル君のダンスはお世辞にも上手だとは言えなくて、さんざん足を踏まれたけど。




それでも私は、心から楽しいと思えたんだ――。