恋愛野獣会

「ねぇ、少し話しない?」



そう言って、自分から手を引っ張って体育館の後方へと移動する。



後ろの壁に沿って並べられた2人かけのソファ。



もうすでに何席か埋まっていて、2人だけの世界に入っている。



私はそのクリーム色のソファに座り、う~んと伸びをした。



ステージの方は人口密度が多すぎて疲れてしまう。



タケル君はそっと私の隣に座って、なんだか少し緊張しているみたい。



そりゃぁ、あの写真は綺麗に写りすぎてるもん。