恋愛野獣会

今は深い赤色のカーテンで遮られているステージ。



だけど、あの向こうにはもう私たちの巨大ポスターが貼られているんだ。



そう思うと今すぐここから逃げ出したい気分になる。



「ね、ねぇタケル君。ちょっとトイレに行きたいかな」



キュッと吹くの裾を引っ張ってそう言ったのに、大きな音楽によって見事遮られてしまった。



むぅ……この音響やってるのは誰!?



このタイミングのよさはきっと青葉先輩のような気がする。



そして……カーテンが左右から大きく開かれ、それと同時に「おぉぉ!」と歓声がわいた。