恋愛野獣会

「……なに、言ってんだ」



「あのキスが、ただ水を飲ませるだけのキスには思えないが?」



そう言うと、俺と光輝の間にビリビリとした空気が流れる。



そして、こいつは否定しない。



明日香に特別な感情を持っているのは、俺だけじゃない。




「兄として言う」



こんなのは卑怯だとわかってる。



「お前の中のカヤは」



最低だ。



でも、とまらない。



「もう死んだのか?」