恋愛野獣会

☆☆☆

夜の街は当然ながら真っ暗だった。



どこか寒々しくて、街の中心まで行くのがやけに遠く感じた。



「ネオンがきれぇい」



そんな事を言って色々なものに興味を引かれながら歩いているのは私1人で、4人は黙々と歩き続ける。



せっかくなんだからもう少し楽しめばいいのに。



「明日香、お前はここで待ってろ」



急に立ち止まってそう言う白夜先輩。



「え? どうして?」