恋愛野獣会

だってここは私以外に男子しかいないし、みんな妙に仲良しだし。



だから、つい、てっきり――。



そうやって頭の中で弁解するにつれて、余計に恥ずかしくなってくる。



だいたい、ドアから聞こえていたのは明らかに女性の声だった。



なのに、優人先輩の声だと勘違いするなんて。



「でもまぁ、明日香の言っている事は全部が間違ってるワケじゃない」



ソファで足を組んでいた光輝先輩が、私をかばうようにそう言った。



「え?」