いつもなら臭いとか、制服に匂いがつくだとか思って嫌なんだけれど、今日はそれが私と校長の間にカーテンを引いてくれて、幾分気分が楽になった。 「あの、お話があるんです」 「なんですか?」 デップリと太った校長が、興味なさそうに私を見る。 「あの、実は、私――」