恋愛野獣会

T字路になった右側から、突然黒い服を着た男が飛び出してきたのだ。



それも、1人じゃない。3人いる。



さっきの茂みの音も野良犬や野良猫ではなかったらしく、後ろから2人の男が私の口を塞いだ。



咄嗟のことで、身動きがとれない。



カッと見開いた目で見たのは、全員が真っ黒な覆面を被っていること。