不器用恋愛






「本当は死ぬぐらい殴ってやりてーけど・・・・

奈緒に血なんて見せたくねーからな・・・・
こんぐらいにしといてやるよ」


「うっっ・・・・」


「でも次奈緒に近づいたらそん時は容赦しねーからな」



そう坂口先輩に言い捨てた大輝は無言であたしに近づいてくる。






パサッ

大輝は自分のブレザーをあたしにかけ
あたしの口に当てられていたネクタイをはずす。





そして何も言わずあたしを抱きかかえ歩き出した。


いつものあたしなら
「降ろして!!」なんて言うだろうけど
そんな気力あたしにはなかった。