「……クリスマス…今年は大輝の家でだっけ?」


クリスマス3日前の放課後。

帰ってる途中に奈緒が聞いてきた。




「そうだと思うけど」


「じゃあケーキとか作らなきゃだね」



毎年俺んちと奈緒んちは一緒にクリスマスパーティーをやる。

これはもう恒例行事で絶対ってことになってるから不参加なんて許されない。



まぁ…
俺の理性もそろそろ言うこと聞かなくなってきたし、ちょうどいいっちゃちょうどいいけど。










「楽しみだなぁ〜♪」


隣では呑気に鼻歌なんて歌ってる女。


はぁ……
あんまさー…
無防備にそんな笑顔振りまくなよな…。




あんなことあったのに
学習能力ねぇやつ。






俺が健全な男子だってことわかってないのか?