「そんなキョロキョロしなくたって大輝はいねぇよ?」
「えっ…あ、ごめん」
突然放課後、結城くんに呼び出され連れてこられたのは某有名ファーストフード店。
「今日全サイズ150円だから来たかったんだよな〜」
「へ〜………」
美味しそうにポテトを頬張る結城くんを前に、あたしはどうしていいのかわからない。
「浮気中」
「へっ?」
「今俺と浮気中でしょ」
「なっ……違う!!」
「冗談だって!!!俺こう見えて一途だし、美咲にも言ってあるし」
「………」
結城くんは何がしたいんだろう?
まぁ……
話題なんてひとつしかないだろうけど……
「大輝とのことだよね?」
「…さすが御条さん、話が早いね」
結城くんはにっこり笑ったかと思うと、すぐに真剣な顔つきになった。