不器用恋愛




「でも、ふたりっきりのが俺もいいし…」


そう言って大輝はあたしの手を引く。












それから
なるべく美咲達からのメールを気にしないように、大輝と食べ物を買いまくる。




たこ焼き・唐揚げ・ポテトにかき氷……
花より団子とはまさにこのことだと思う。







もうそろそろいいんじゃないかと思ったその時
足に痛みが走る。



「奈緒、どうかした?」


「……っ…、靴擦れしたかも…」



今日はお母さんが買ってきてくれた新品の下駄を履いてからかいつもより靴擦れがひどい…。




「奈緒こっち」

大輝に隅にあったベンチに連れられ、そこで持ってた絆創膏で手当てした。




「平気か?」


「うん。ごめんね」


「謝んなくていいから」


そう言って大輝はリップ音をたてながらキスをする。







「あっ!!ちょっと奈緒待っててくれる?」


「うん…いいけど、どうしたの?」


「ちょっと買い忘れ」



何かあったらすぐ電話しろよ?

そう言って大輝は屋台のほうに走っていった。






これ以上まだ食べるのかな…?

そう思いながら待っていると、ひとつの人影が出来た。



気になって顔をあげると…