とりあえず 体験者様の着物を用意して自分の部屋に戻ると 当たり前かのように居座るやつがいた。 「お前も今年から教えんの?」 「まあね・・・・」 隣に住む華道の家元の息子で幼なじみの 櫻宮大輝。 一応彼氏でもある。 「お前、教えられんのか?」 「あ、あたしだって頑張れば出来んの!!」 「どうだか?」 大輝はバカにするようにあたしを見る。