義父さんの話はまだ続いた


【みんなも知ってるように こいつとは昔からバチバチやってばかりだった


自分も言い出したら引かないし こいつも同じで…はっきり言って これだけ荒れてたら もうこいつは井上家を継がなくてもいいと思ってた


だけど 社会人になって落ち着いて変わったんだ


変わった中にはこの彩音さんとの出会いもあるようだ


この子が居たから自分たちは腹を割って話せるようになったんだ 感謝してる


だから挙式は年内中にさせてやりたいからこれから段取りするからその時はヨロシク】


と みんなの前で言ったのだ


「親父・・・」


省吾は少し涙ぐんでるようだった


あたしは親族の前にもかかわらず泣いてしまった


室内はなぜが拍手の嵐


ホントに良かった 安心したひと時だった