「どこへ行くんだ?」


「時間があるから喫茶でもと思って」


「時間がある?」


「はい 省吾と来たからあたし速すぎるんですよ」


「何を言ってるんだ 来なさい」


「えっ?」


「えっ?じゃないだろ!!!井上家の長男の嫁になるんだからみんなに紹介しておくよ」


「今ですか?」


「当り前だろう?」


「でも まだ何も決まってなくて・・・」


「まー 良いから来なさい」


あたしはまたさっきの場所へと逆戻りをしたのだ