目を疑って、目を見開いた


…透…


起きてたん…?


冷や汗が出てきて、手汗がひどかった


起きてたん?


どこから?


いつから?


私がキスしたん…知ってた?


「奈々?どした?」


隣に座ったヤマトが心配してくれた


「何にもないで…?」


今、引きつった顔をしてる


自分でも分かった


ヤマトの顔を見たら…あかん


…泣いてしまう…


何とか堪えて再び窓の方へと視線を移す



嘘やろ?


長旅の最悪の始まりやった