「お前が惨めに見えないように、お前の両親が焦るぐらいに、映画みたいに、鮮やかに情熱的に奪ってやるよ。……少しは親にミエ張れるんじゃない?」


ふざけてるの?と俺をじっと見定めようとする瞳。


「ホントだよ。どうする?」


「ジローってそんな演技上手いわけ?」


「、」


(演技じゃないから出来るんじゃん)


なんて言えないから、精一杯の笑顔を返しておいた。



失敗なんてするわけない。


だって俺にとっては真実だから――