「ごめんなんて思わなくていーのよ~ん」


「、」


「気にしないの。そんなの屁の河童よ~ん」


(くそッ)


「いつまでも私のせいにするんじゃないわよ~ん」


振り返れば、ダークグレーの細身のスーツにサングラスをかけガッチリした肩の上に花束を担いだ長身の男。


おおよそイギリスの墓地が似合いそうな派手な雰囲気の、そんな男。


サングラスを指で少し下にずらしたその下の細い目がいたずらに光る。


「ハーイ、ジロー君。久しぶり~」


「タロー。てめぇ……気色悪い声だすんじゃねぇ」


「母さんかと思ったろ?」


「思わねぇよ!似てねぇよ」