翌日の2時半頃。
約束どおり雪くんが迎えに来てくれて、一緒に離れをでた。
「雪くんの私服はじめてみた・・・。」
初日はウェアだったし、旅館では専用のさむいだし、
お風呂はいったあとは、ジャージだもんね。
「え?そう?へ、変・・・?」
「ううん!似合ってるよ。」
すごくシンプルな格好だった。
黒のダウンに、細身のパンツ。
そして、スノーシューズ。
でも、ダウンの下のアーガイルセーターとか
スノーシューズのデザインが
さりげなくオシャレでかっこいい。
この辺、あんまりショップはないみたいだけど
どこで買ってるんだろう?
「ありがとう。」
雪くんはにっこり笑う。
そして、少し赤くなって
「真央も。」
と言った。
わたしはというと
真っ白なニットワンピに
デニール数の高い黒タイツ、
そして、防水の茶色ロングブーツ。
そして、ウールの入ったグレーのコート。
一応、それなりには悩んで決めた。
そんなわたしの格好を雪くんは
しばらく見つめている。
「真央も、すごく・・・可愛い。」
そんな赤くなるんなら、無理して言わなくていいのに。
でも、雪くんらしい。
この数日で感じた。
雪くんは、やっぱりとっても素直で
思ってることをそのまま言う。
「ありがとう。」
にっこり笑って告げると、またうれしそうに笑った。


