【水上沙妃side】




海來が公園に来なくなってから、晴斗が無理して笑う。



わかってる、あたしじゃダメだって。




あたしはどんなに近くにいたって、

どんなに願ったって、


振り向いてはくれないのに。



何で海來は自分から、その幸せを手放そうとするの?



晴斗を悲しませるなんて許さないよ。




あたしだって寂しいって、思ってるんだから。



みんな、海來が話してくれるのを待ってるんだから。




戻って来ないと、許さないよ。