「海來のこと、忘れないでね?」
「忘れない。絶対また会いに来るよ」



波の音が穏やかだった。

太陽はギラギラとあたしたちを照らしていた。



「バイバイ」


「うん、バイバイ」


あたしたちの表情は、曇っていた。