【仮】首輪を,キミに。


くるっ。

世憂姉が感付いたのか…。

こっちを振り向いたと同時に俺は自我を取り戻し,元の体勢に立て直す。

『…………』

………。

良かった。

俺の顔,見られてないみたい。

俺醜い顔してただろうから。

世憂姉にカッコ悪いところなんて見せられるワケがない。