やってしまった…。 俺は世憂姉を困らせてしまった。 ただでさえ,世憂姉は大変なのに。 『ごめん,世憂姉。』 機械のように唇から発する俺の懺悔。 学校から無理矢理連れて帰って来て。 腕を心配させて。 いっそ,この心配させてしまった腕を切断したくなる。