『まぁ。俺が離さないけどね。』 『ぁ…………』 身体が震えだす。 これはさっきの感じと似ている。 やだ…。 なにこれ。 いいようのない恐怖と不安があたしをねっとりと包み込む。 あたしってば何に恐がってるの? 頭ではわからないけど,身体だけが反応している。 警報が鳴ってるかの如く耳鳴りが止まない。