『透?』 『…………』 『…?』 『……………世憂姉は俺のこと,嫌い?』 突如上目遣いで聞いてくる透。 さらさらとした髪が首筋に当たってくすぐったい。 『なわけないよ。あたしは透のこと,大好きだもん。…なんで?』 『一応確認しただけ。 …ずっと? ずっと,好きでいてくれる?』 本当にどうしたのだろう。 なんだか透の様子が…。