【仮】首輪を,キミに。


『寒~。って,雪じゃん!』

俺が外へ出ると雪がはらはらと舞っていた。



『(早く買い物済ませなきゃな)』

俺はヘッドフォンの上からフードを被り,急ぎ足でチャリをこぐ。

『…ぃ…お…って…』

『(あ?)』

なんか呼ばれてるか?



『おいってば!無視すんなよ透!!』

いきなりチャリの前に飛び出して来た黒い影。

俺は焦る風でもなく,さり気なく影を避けながらチャリを止めた。