【仮】首輪を,キミに。


『知らなくていいよ。世憂姉は時間に縛られないで自由にしてればいいから。』

俺が言うと

『そ…そう,わかった。』

と,わかりやすく笑みを作った。



『…よし。じゃあ,食べ終わったらそこら辺にお盆おいといて。ちょっと外に出てくるから』

床から立ち上がる。

世憂姉は不思議な顔をしていた。

『じゃ,いってきます』

俺はそんな姉を残し,一人,買い物へ出掛けた。