「一馬兄さん、いつの間に彼女できたの? そんな気配、少しもなかったのに」
ハルくんの鋭い突っ込みに私は焦り、隣に座る一馬さんの顔を見る。
だって私たち、3日前に出会ったばかりなのに。
「実は、まだ付き合ってからそんなに月日が経っていないんだ」
一馬さんは動揺する様子を見せず、あらかじめ回答を用意していたかのように淀みなく答えた。
「だけど、出会ってすぐこの人だ、って運命を感じた。
この人となら一生、幸せな家庭を築いていけるって」
「一生……ね」
拓馬さんが何やら皮肉な口調で言い、リビングを出て行く。
少しばかり寂しい気がしたけど、もう意地悪なことを言われずに済むと思ったらホッとした。



