◇
翌日。呼応するかのように、私の住む街も強雨が降り続いていた。
その夜、拓馬からメールが1件だけ入った。
取材中、豪雨の影響で村が孤立し、しばらく戻れなくなったと──。
心配して掛けた電話も全く繋がらず、メッセージアプリも既読にならず。ついには連絡が途絶えてしまった。
拓馬の会社である局のチャンネルを常にチェックしていても、ニュースには全く姿を現さない。
そして二日後の夜、私にかかってきた電話の声は拓馬のものではなく、一馬さんの声だった。
『なゆちゃん、落ち着いて聞いてくれる?』
深刻な声音が電話の奥から聞こえてきて。
私は思わず背筋を伸ばし、スマホを持つ手を強張らせながら耳を澄ませた。
『拓馬が……行方不明になったんだ』
行方不明、という普段使い慣れない言葉に息が止まりそうになる。
「え……? どういう、ことですか?」
『ごめん。詳しくは何もわからない。また情報が入ったら、なゆちゃんにすぐ連絡するから』
電話が切れたあと、テレビをつけ、ニュースを食い入るように見ていると、川が氾濫し流された人もいるようだった。
もしそれが拓馬だったら……。
そう考え始めれば、いつまで経っても寝つけなかった。
翌日。呼応するかのように、私の住む街も強雨が降り続いていた。
その夜、拓馬からメールが1件だけ入った。
取材中、豪雨の影響で村が孤立し、しばらく戻れなくなったと──。
心配して掛けた電話も全く繋がらず、メッセージアプリも既読にならず。ついには連絡が途絶えてしまった。
拓馬の会社である局のチャンネルを常にチェックしていても、ニュースには全く姿を現さない。
そして二日後の夜、私にかかってきた電話の声は拓馬のものではなく、一馬さんの声だった。
『なゆちゃん、落ち着いて聞いてくれる?』
深刻な声音が電話の奥から聞こえてきて。
私は思わず背筋を伸ばし、スマホを持つ手を強張らせながら耳を澄ませた。
『拓馬が……行方不明になったんだ』
行方不明、という普段使い慣れない言葉に息が止まりそうになる。
「え……? どういう、ことですか?」
『ごめん。詳しくは何もわからない。また情報が入ったら、なゆちゃんにすぐ連絡するから』
電話が切れたあと、テレビをつけ、ニュースを食い入るように見ていると、川が氾濫し流された人もいるようだった。
もしそれが拓馬だったら……。
そう考え始めれば、いつまで経っても寝つけなかった。



