リモコンでリビングの照明を弱めると、一花ちゃんのまぶたがだんだん重く閉じられていく。
うつらうつらしている様子はあどけなく、こんな自分でも信頼してくれているのかなと愛しく思う。
安らかな寝息が聞こえてきた頃。
私は一馬さんへ、一花ちゃんが眠ってしまったこと、ハルくんたちの帰りが遅いことをメールで報告する。
そして疲れが出てきた私も、一花ちゃんのそばでほんの少しだけ眠ることにした──。
目覚める間際、とても幸せな夢を見ていた。
誰かに優しく頭を撫でられた気がする。
夢だとどこかでわかっていたのに、心地よさに身を任せていた。
「──なゆちゃん。朝だよ」
温かく深みのある声が頭上から降ってきて。
私はいつの間にか一馬さんの部屋のベッドで寝ていることに気づいた。
「おはよう、よく眠れたかな?」
笑顔の一馬さんは私の隣に寝そべっていて、添い寝をしているかのよう。
「嘘……。私、朝まで寝ちゃったんですか?」
カーテンからは朝日がこぼれ、リビングからは朝食を作る賑やかな音がする。一花ちゃんの明るい声も聞こえてきた。
「ごめんなさい。昨日一花ちゃん、お風呂に入れないで寝てしまいました……」
起き上がった私は慌ててベッドから降りる。
「大丈夫。今日は休みだから午前中のうちにお風呂に入れておくから」
一馬さんは私の寝乱れた髪を手櫛で直してくれる。



