「カズ兄、ごめん。全然泣き止まないから一花のこと見てよ」
そこへ、泣きじゃくる一花ちゃんを抱っこしたハルくんも現れた。
「悪い夢でも見たのかな。ハル、悪かったな」
「……パパー」
一馬さんが抱き上げると一花ちゃんはすぐに泣き止み、安心したようにまた目を閉じた。
「なゆちゃん、拓馬に送ってもらって? 話の続きはまた今度」
一馬さんは肩にもたれて眠る一花ちゃんを起こさないよう、低い囁き声で告げた。
「ごめんね。一花に早く母親を作りたくて、焦っていたのかもしれない」
「……いえ。大丈夫です」
どこまでが本気かわからないのは、拓馬だけでなく兄の一馬さんも一緒だった。
私が契約を解消できないのは、一馬さんとの繋がりが消えれば、拓馬に会う口実がなくなるという理由から。
それと。一旦引き受けた関係を途中で断る勇気がないからだ。
そこへ、泣きじゃくる一花ちゃんを抱っこしたハルくんも現れた。
「悪い夢でも見たのかな。ハル、悪かったな」
「……パパー」
一馬さんが抱き上げると一花ちゃんはすぐに泣き止み、安心したようにまた目を閉じた。
「なゆちゃん、拓馬に送ってもらって? 話の続きはまた今度」
一馬さんは肩にもたれて眠る一花ちゃんを起こさないよう、低い囁き声で告げた。
「ごめんね。一花に早く母親を作りたくて、焦っていたのかもしれない」
「……いえ。大丈夫です」
どこまでが本気かわからないのは、拓馬だけでなく兄の一馬さんも一緒だった。
私が契約を解消できないのは、一馬さんとの繋がりが消えれば、拓馬に会う口実がなくなるという理由から。
それと。一旦引き受けた関係を途中で断る勇気がないからだ。



