「ジェル……塗ってくれるんじゃなかったの?」


吐息を混じらせるあたしの体の上を、雪ちゃんの手が悪戯に動く。


ジェルのせいでひんやりとした指先の温度に、余計にゾクゾクしてしまう。


「もう塗ったよ。だから、こうしてるんだよ」


「雪ちゃんのエッチ……」


「そりゃ、俺だって健康な男だからね。渚の水着姿見ただけでもヤバかったのに、二人きりで無防備な姿見せられたらさすがに我慢なんて出来ない……」


「だって、雪ちゃんが脱いでって……っ……!」


手を休めようとしない雪ちゃんは、どこか余裕が無さそうに眉を寄せて笑っていた。