しばらくすると、雪ちゃんの手の動きが少しずつ変わり始めた。


「ねぇ、雪ちゃん」


「ん?」


「くすぐったいよ」


下唇を噛んでくすぐったさを堪えていると、雪ちゃんがクスリと笑った。


「くすぐったいだけ?」


「ん〜……」


「それだけじゃないよね?」


誤魔化すように下を向いたあたしの後ろから、雪ちゃんがお腹に手を這わせて来る。


「雪ちゃん……」


「渚の背中見てたら、スイッチ入った」


言い終わるよりも早くブラのホックを外した雪ちゃんの手の平が、無防備になったあたしの胸に触れた。