まるで雪が少しずつ積もっていくように、あたしの心の中に不安が募っていく。


それを掻き消すように雪ちゃんに強く抱き着いて、彼の名前を何度も何度も呼んだ。


ピタリと吸い付くように重なる肌。


パズルのピースが嵌まるように絡まる指先。


そして、最初から一つだったみたいに繋がる体は、雪ちゃんじゃないと絶対にダメなんだ。


大丈夫……。


きっと、大丈夫……。


ただの気のせいだよ……。


雪ちゃんと繋がっている間、心の中で何度も繰り返した。


そうする事で、さっきまで抱いていた負の感情を無かった事にしたんだ──。