ねぇ、雪ちゃん……。


雪ちゃんは、やっぱり消えたりしてないよ……。


だって、今あたしの目の前では、雪ちゃんの結晶がこの海よりもキラキラと輝いてるから……。


それからね……。


雪ちゃんが最期に唇に乗せてくれた言葉は、声にはならなかったけど……。


伝えようとしてくれた“好きだよ”って言葉は、ちゃんとあたしの心に届いたよ……。


最期の最期まで、あたしの事を想ってくれて本当にありがとう……。


あたしも、雪ちゃんの事が大好きだよ……。


あたしは、これからもずっと雪ちゃんに恋しているからね──。





             END.