ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜

外に出た瞬間、冷たい風があたしの体を激しく叩き付けた。


空は今にも泣き出してしまいそうな程、どんよりとしている。


その色は、雪ちゃんがいなくなってからのあたしの心の中と、何だかよく似ている気がした。


お兄ちゃんが心配していた通り、いつもよりも気温が低くて寒さが身に染みたけど……。


向かい風を受けながらも、海岸に向かって歩き出した。


もしかしたら、今日はこの冬一番の寒さかもしれない。


「寒……」


そんな事を考えながらポツリと呟いた声は、すぐに強い風に掻き消されてしまった。