十二月に入っても、やっぱり泣いてばかりの日々を送っていた。


頭が痛くなるくらい泣いて、涙が涸れてしまったと思っても……。


ふとした瞬間に雪ちゃんの仕種や笑顔を思い出して、またいとも簡単に泣けてしまう。


繰り返すそんな日々に、あたしは何を見出だせばいいんだろう。


雪ちゃんがいないと、本当に何も出来ない。


そんな事を改めて思い知った所で、何の意味も無いのに……。


それでも、雪ちゃんへの想いを募らせる事しか出来なくて、体中の水分が無くなるまで泣き続けなければ涙は止まらない気がした──。