ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜

今になって芽生えて来る後悔に、胸の奥が痛いくらいに締め付けられる。


だけど……。


あたしには、もうそんな事を考えている時間すら無かった。


誰かの合図を皮切りに、ゆっくりと棺が閉められていって──。


「待ってっ……!」


今の今まで掠れた声しか出せなかったあたしは、咄嗟に大声を上げていた。


「お願い、待って……っ!」


「渚!」


「……雪ちゃん……っ、雪ちゃん、雪ちゃっ……!」


お兄ちゃんに抑えられてただ叫ぶ事しか許されなくて、閉められていく棺に触れる事すら出来なかった。