ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜

その夜は誰とどんな話をしたのか、よく覚えていない。


親族用の控え室でおじさん達と一夜を過ごす事にしたあたしは、雪ちゃんの傍から片時も離れなかった。


お兄ちゃんも一緒に待たせて貰う事になったけど、一言も言葉を交わさなかった。


だって、お兄ちゃんの顔を見れば、自ずと泣き腫らした目を見なきゃいけなくなるから……。


あたしは、こんなにも泣いているお兄ちゃんを見た事が無い。


だからこそ、お兄ちゃんの顔を見る度に嫌って程に思い知った現実を更に突き付けられる気がして、目を合わせる事が出来なかったんだ──。